図書館で、また上野さんの本を借りる。

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7月ぶりの図書館に行ってきました。

今回は1冊だけ。

前回、「いつも読み切れないから」と3冊だけにしたけど、それでも読み切れなかったので…。

読むときは読むんだけどなー。

今回も借りたのは、医学博士の上野正彦さんの本です。

「死体の教科書」

こわいタイトルです。

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「8何(はっか)の原則」

上野さんの本によく書かれているんですが、凶悪犯罪が増えてきたせいか真実が闇に葬られる事件が増えているそう。

本当は他殺なのに自殺とされたり、本当は事件なのに病死とされたり。

そういうことが多いそうです。

それを防ぐため、”亡くなった方の声なき声を聞く”のが監察医のお仕事だと書かれています。

これは、科捜研の女で沢口靖子さん演じる榊マリコさんもよく言ってます。

”ご遺体が残してくれた最後のメッセージをしっかり聞く”

上野さんの本を読むと、その言葉の重みをより感じます。

その、”声なき声”や”残されたメッセージ”をきちんと聞くためには、「8何(はっか)の原則」が大事。

  • いつ
  • どこで
  • 誰が
  • 誰と
  • なぜ
  • 誰に
  • 何をして
  • どうなったか

この8つを順に見ていくことで、真実を聞くことができるそうです。

真実が分かる”解剖”

最初の「いつ」だけでも衝撃的なお話がいくつもありました。

正確な「いつ」が判明したことが原因で親族がもめたり、病死と思われていたのに本当は自殺だったことが分かったり。

「いつ」だけでも、その後の捜査にもたらす影響はとても大きい。

その正確な「いつ」は、解剖しないと分からない場合もあります。

特に、偽装工作されていると。

前も書いたけど、上野さんの本を読むまでは、すぐ解剖しようとするマリコさんを「またマリコさんたら~」くらいに思っていました。

刑事部長の言い分も分かるし。

でも今は、解剖や検死でこれだけのことが判明するんだと知って、すごく大切なことなんだと思っています。

亡くなった方の最後の声

わたしがこれを読んだところで、身内が亡くなったとき何かできるわけではないけど…。

でもドラマを見ていると、「解剖なんて、これ以上傷つけないで。かわいそうなことはやめて」という場面も見ます。

その気持ちもわかります。

わたしもそうでした。できればしたくないし、されたくないかも…って。

でも検死や解剖を誤解されてる方も多いように感じます。

ドラマでは最終的に解剖してたけど、小さな傷できれいに縫合もされていました。

そのおかげで真実も明らかになっていました。

ドラマでの話だけど。

でも、わたしはもし、身内が亡くなってしまったら真実を知りたいと思う、と思います。

何かメッセージを残してるなら、できる限りその最後の声を聞きたい。

それが、”亡くなった方の人権を守る”(これも科捜研の女のセリフだったかな~?)ということに繋がるのかな、と。

そういう思いで、わたしは上野さんの本を読み続けています。

彼氏に引かれながら…。

真実が明らかになってるのは1割だけ?

上野さんの本に、このようなタイトルのものもあります。

ゾッとしませんか?

この本は、いじめや介護などの社会問題をご遺体から聞く、という本らしいです。(レビューより)

そのパターンもありますよね。実際に手を下していなくても、という…。

この場合も、どれだけの真実が闇に葬られてきたのかを考えると怖くなります。

そういう事件がなくなるように、わたしは検死の大切さと上野さんの本の宣伝をこれからも続けていきたいと思います。

だからあまり引かないでください。